2022-10-29
Planet Turn Recode
全15曲
- Extremely Positive (Acoustic Band Ver)
- Smile island
- 4倍の幸せ/Quadruple happiness
- A Lone Wolf (Acoustic Band Ver)
- Harbor Light/ヨコハマ
- CHACHI GONNA CHACHI (Etude007)
- CHA-CHA-CHA Love Song
- I Can’t Stop loving You
- ありふれた夜/A Mundane Night
- 風と火に化する日まで/Wind and Fire
- Martini Shot
- かわいい歌/Lovely Song
- 銀の翼
- 波打ち際のカノン/Canons of The Wave
- Ice Cream
僕には、もちろん本名はあるのだけれど、幼児には発音が難しい名だったようで、自分のことをチャチと言っていたそうだ。その頃の記憶はほとんど無いのだけれど、レコード盤から流れるたくさんのジャンルの音楽は良く聴きいっていたようで、その頃に流行った音楽は体のどこかに⚓をおろしていて、音楽活動をしているとそんな古い曲が突然、海面に浮上してくるように現れる場面がある。
アルバムCHACHI GONNA CHACHI は、ここ十数年の間にデモ音源として残しておいた楽曲を新たに録り直すか、マスタリングを軽くやり直してまとめたアルバムであり、アルバムのコンセプトはほとんどない備忘録のような存在である。そのため楽曲の方向性は定まっていないのが特徴といえば特徴かな。
Extremely Positive;セロトニンの働きが弱いS型不安遺伝子(心配性遺伝子)を多く持つのだという日本人は心配性が多いのだそうだ。外国の映画を見ていると「Ok!何とかなる」とか言って、どの角度から見ても助かる見込みがない場面に主人公が遭遇しても、主人公は力強く生き残り派手にハッピーに映画を終える。僕は(心配性遺伝子)をこれでもかというくらい多く持っているので、”極めて前向きに”ができない。
Smile Island;絶え間なく”笑み””をもって暮らせる楽園のような島。楽園も1週間居れば飽きるよ。人間というのはどこまでも欲張りだね。タイトルに関して本来は、Isle of Smileというタイトルが相応しいが、造語である。微笑島というタイトルでシングル盤も配信している。
4倍の幸せ;ベートーベンの巨大な足跡を追うように作曲に明け暮れたブラームスは、最初の交響曲を書き上げるまで膨大な時間を要したということだ。ベートーベンという巨大で神々しい輝きをを放つ存在の追うのは苦しかったに違いない。何かを創造したりするのには、根気と膨大な時間との戦いだよね。ある雨あがりの午後に街へ出ると見事な虹のアーチが架かっていてその時に浮かんだメロディーをもとに書いた歌。オーケストラがフィナーレを飾る遊び心のある曲になっている。
高校生の頃、とてもギターの上手なお友達がいてライブを開催するから来てくれないか?ということでいったところ、3バンドが出演するライブだった。友達のバンドの出番は3番目。会場は地下で狭く、たばこの煙と酸素不足で友達が出場するころには、もう頭がフラフラでとても立っていられないくらいだった。どのバンドもその頃人気のヘビーメタル系バンドのカバー曲がセットリストになっていて、曲の順番は違えど、全曲ほぼ同じという具合だ。友達3~4人で連れ立って出かけたのだけど、帰りの電車の中では、誰一人口がきけないほど疲労したものだ。あれ以来、ライブに誘われては「それはヘビメタ系?」と確認するのが僕の常套手段となった。
A Lone Wolf/一匹狼;”孤高の狼よ ゆく道が千のナイフに阻まれていても 誰がため 君は雄たけびをあげる” ヘビーなギターサウンドを試みたが僕にはできない。
Harbor Light/ヨコハマ;港湾都市して発展をとげた横浜の街並みも随分と変わってきた。ニューグランドホテルを出て舗道を渡るとそこには山下公園があり、横浜育ちの僕にとっては、あの辺りの匂いというものがある。子供だったある日、遠方から上京した親戚と中華街のある店でご馳走を囲んでいる時、店のガラス越しにボロボロの服をまとった男が食卓に並ぶ料理をジーっと見続けていて、我々は居て溜まらない雰囲気になった。僕も子供心に随分と嫌な気持ちとなり箸が進まなかった。あのおじさんはその後どういう人生をたどったのだろう?子供の頃の傷(ブロークンハート)みたいなものは、いつまでもつづくんだな。現在は綺麗に整備されたみなとみらい地区が横浜の中心的存在なんだろうけど、僕にとっては清濁併せ吞むような昔の横浜の方がしっくりくる。親父がさんざん働きさんざん遊んだ街に捧ぐ。
CHACHI GONNA CHACHI (Etude007);ディスコ・ラテンのなつかしいリズムがお好みならこちらがおすすめ。007はエンディングの想像がつくので安心して鑑賞ができる。あまりにも重たい題材の悲惨な結末な映画に出くわした時ほど帰路が重い。007の映画を見たあとはCHA-CHA-CHA Love Songでカクテルをどうぞ。
スティーブ・ルカサー、デビット・ペイチ、ポーカロ兄弟、ボビー・キンボール、ジョセフ・ウイリアムス、リーランド・スカラー、サイモン・フィリップス、ネーザン・イースト
僕の好きなTOTOのStop Loving YouをオマージュしたI Can’t Stop Loving You;愛さずにはいられない。
A Mundane Night;特別なセレブレーションではないけど、ありふれた夜にさりげなく感謝の思いを愛の歌にのせて。
風と火に化する日まで/Wind and Fire;
人の一生は短いのか長いのか?その人によって感じ方は違うだろうけど、この世を去る日まで僕にはわからないのだろう。
煩悩を抱える最も救い難い衆生をも力ずくで救うといわれるお不動様に救いをもとめて。奉納。
Martini Shot;ある夜2杯までと決めたマティーニを8杯飲んでしまったところ、見るものすべてが回転していた。若気の至りは誰にでもあることである。アコーディオン・ブラス・ピアノが醸し出すラテンパーカッションが徐々に陽気になってゆくのが楽しい一曲。
かわいい歌は敬愛するビリー・ジョエルのハートにファイア―からインスパイヤ―されて生まれた。
銀の翼は、沖縄へと飛び立つ航空機の中で自然におりてきたメロディーから書いた曲。空へと解き放たれる離陸の瞬間がたまらなく好きだ。どこへ行くにも妻と一緒が多いのだけれど、新幹線や航空機に搭乗すると必ず窓側に座ることを勧められる。よっぽど子供っぽいんだな。僕って。
波打ち際のカノン;湘南の海岸線に住む叔母の家から海はすぐそこ。真夜中、叔母の家で目を覚ますと、打ち寄せては引いてゆく波の音がカノンのように響いていた。あの波音は僕にとっては子守歌なのだと思える。
マザーグースの歌詞にアイスクリームというものがある。それを引用し、僕なりの解釈で広げていったのがIce Cream;11歳の時、年上の従妹からDiscoサウンドを聴かせてもらったのをきっかけにすっかり虜になった。昔のDiscoは大まじめにステップや踊りをやっていた。メンデルスゾーンのバイオリン協奏曲の第一主題を間奏にアレンジさせてもらった。
2022-10-29
CHACHI